【環境ミニ講座1.1】 宇宙から、地べたから自然環境を考えよう~

 子供の私の遊び場は海であった。磯浜の遊びは時間を忘れさせ、身体が磯浜に融合するように感じた。ゆれる波と海藻の間を泳ぎ回るさまざまな魚介類、そして磯の香りと波の音。すべての子供たちに磯浜を体験させたいが、今はどこに磯浜はあるのだろう。

 

さて、宇宙飛行士になって眼下の地球を眺めたら、直径1m(メートル)の大きさに見えたとしよう。そうすると地球の大気1万mの厚さはわずか0.8mmになる。深海1万mの厚さも0.8mmである。大気と深海を合わせるとこの層は1.6mmである。この薄い層にすべての生命が閉じこめられている。この層を生物圏という。なお、宇宙ロケットは地球からずっと遠いところを飛んでいるような気がするが、せいぜい2-3㎝の上空である。

 

人は地球の表面をどのように利用しているのであろうか。近づいて覗いてみよう。

地球表面の29%を陸が占める。陸の面積 (148ha) のうち、砂漠などの不毛の地の荒原が35%を占める。森林は30%を、農地は10%15ha)を占める。

それでは、世界の都市はどのくらいの面積を占めるのであろうか。この面積は道路を含めても陸の面積の0.1%にもならないが、人口の半分以上が住んでいる。日本は国土の3%を占める都市に人口の85%以上が住んでいる。

世界の農地の拡大は、草原・森林を開墾・伐採しながら、行われてきた。最近30-40年の間に2-3haの拡大が行なわれたはずである。ところがこの間に農地は増えていない。世界の農地が荒原・砂漠化するからである。

 

 

【コラム1.1】 地球が二つ必要? 

人間活動が強すぎて地球は二つあってもこれを支えきれないという。これに対して、不思議なことに、だから人間活動を生物圏の持続能力の範囲内に見直そうという機運は全く出てこない。それどころか、「火星への移住」などがまことしやかに語られはじめた。この穏やかな地球で持続的な生活ができない人間があの過酷な火星で生活できるわけがない。火星の土地の売買などはブラックユーモアの極みである。

 私はこの水と緑の奇跡の地球を大切にしたい。火星に住みたい人は移住すればよい。そして帰ってくるな。


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